時オカの「恐ろしさ」
(09/12)bykou
僕が時オカを初プレイしたのは高校生の時…時オカ発売の1998年から10年ほども経った頃だ。「何で当時やらなかったんだよ」と責める人もいるとは思うが…答えはズバリ…「怖かった」から、としか言いようがない。
時オカそのものは、ゼルダ全体から見れば難易度はそんなに高いほうではないだろう。勿論ハート3つや剣封印などの制約をつければ話は別だが、フィールド・ダンジョン共に敵の数は少なく、豊富な補給手段・イベントによるリンク強化のし易さ・ナビィと言う懇切丁寧なヒント役もあいまって当時としてはかなり親切なゲームバランスだと思う。まあスタルフォスなどの強力な敵も居たしトラップも結構あったが、それでも初代や神トラなどには大きく水をあけられている。しかし、個人的な意見ではあるが、それでもゲームとしての恐ろしさは、2Dゼルダはおろか、トワプリよりも遥かに…と思える(ゲーム性にケチをつける訳ではないが)
まずダンジョンのあの独特の雰囲気。64中期とはいえ3Dゲームについてのノウハウが今ほどなかったはずなのだが、今でもあの異様な「埃っぽさ」に匹敵するゲームって数少ない、と思う。この雰囲気の出し方において時オカは満点のレベルにあり、しかもダンジョンによって千差万別だからこの辺は凄い、と素直に言える。井戸の底や闇の神殿なんか、そりゃあもうトラウマである。
そして、何と言っても敵の恐ろしさが半端ではない。そりゃスーファミの神トラよりその面については強化されて当然だ、とも言えるが、なんというか、時オカの敵の恐ろしさについてはホラーゲーム作ってる人が担当したんじゃないか、と思えるほど。敵が迫っている時に音楽が流れるのだが、天井に隠れて居たり眼鏡を使わないと見えなかったりとで、敵の姿が見えない時にそういう状態になるのはマジで怖いのだ。いきなりおりて来たクモにぶっ飛ばされてリンクが悲鳴を挙げた時、フロアマスターが頭上に影を落とし、あの不気味な音を立てながら落ちて来た時、炎の神殿でいきなり偽ドアにはったおされた時、リーデッドに睨まれた時…誰もがどれかにトラウマを持っているのではなかろうか?敵の造形も半端ではなく、先程挙げたリーデッドやギブドは勿論だが、グロ系・不気味系・ホラー系と、明らかにそのモンスターに沿った形を与えられている。中でもライクライクはそりゃあもう完全無欠のトラウマで、あの生理的嫌悪感を受ける音・形もさることながら、魂の神殿で狭い通路で急に上から降って来た時、叫びそうになったのは僕だけでは無いはずだ。
他にも色々とあるが、時オカのこの恐怖感というのは、最早スタッフの天性によってしか表現できない類のものだと思う。3Dゼルダが発表される度嬉しく思うと共に、チキンな僕はあの不気味な連中のトラウマを思い出してしまうのである…。
長駄文、失礼いたしました。